奈良市のリハビリ訪問看護&リハビリデイサービスなら株式会社ルピナス

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リハビリデイサービスルピナス木津川の中村莉胡PT、平成28年度地域理学療法学会フォーラムに発表します。

~医療法人と提携した株式会社とリハビリ病院との病診連携~

株式会社ルピナス リハビリデイサービスルピナス木津川

中村 莉胡, 田中 仁, 中島 文音

 

【はじめに、目的】当通所介護は、地域包括ケアシステムの「自助・共助」に基づき診療所の通所リハビリテーション(以下通所リハ)、リハビリテーション病院(以下リハ病院)の連携を行っている。今回、基本動作能力向上や、介護負担軽減に繋がった症例について報告する。

 

【方法】当通所施設を週2回、通所リハ週1回、利用する81歳の男性で脳梗塞、屋内歩行が軽介助、軽度認知症を呈した症例に対して実施した。その利用者が、H28年7月12日頃から右下肢の随意性が低下し、自宅内移動が困難となる。家族の介護負担増大し相談を受け、リハ病院に、回復期リハ病棟対象外として療養病床に入院となる。その手続きは、当通所介護リハスタッフが中心となって、対象者の心身状態を家族、ケアマネージャー、主治医に報告し、紹介状の作成をしてもらう。リハ病院の地域連携室と密に情報交換を繰り返したことで、2ヶ月間は、毎日3単位の理学療法を受けることができた。

 

【結果】入院前は、室内移動困難であったが、今回の入院で、ピックアップ歩行が可能となり、リハビリに対する意欲の向上や表情の変化も認められた。

 

【考察】リハビリを通じて、介護と医療との連携を行うことにより、基本動作能力の向上が実現できた。それは、週3回の動作訓練ではピックアップ歩行の獲得が難しかったが、急性憎悪に対して、速やかにリハ病院と情報伝達や共有ができ、集中的にリハビリ介入ができた効果と考える。

 

【倫理的配慮,説明と同意】

本研究は、対象者、家族にヘルシンキ宣言に基づいた研究の主旨の説明を行い、介護保険サービスの質の向上のための学会、研究会等での使用の同意を得て進行した。また、当施設の倫理委員会に承諾を得て、研究結果を報告、説明し、平成28年度日本地域理学療法学会フォーラムへの提出に同意を得ている。

平成28年度 地域理学療法学会フォーラム⇒https://03jsccpt.jimdo.com/