奈良市のリハビリ訪問看護&リハビリデイサービスなら株式会社ルピナス

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平成29年度日本地域理学療法学会フォーラムに参加します!!

日時:平成30年1月28日(日)
場所:兵庫医療大学 オクタホールなど
テーマ:地域理学療法学の構築に向けて
発表者:リハビリ訪問看護ステーションルピナス 市川 雄基
演題:『身体活動量計を使用した生活マネジメントの有用性の検討-不眠と身体活動量の関係に着目した事例-』

身体活動量計を使用した生活マネジメントの有用性の検討

不眠と身体活動量の関係に着目した事例

リハビリ訪問看護ステーション ルピナス 市川 雄基 

キーワード: 不眠・日記・身体活動量

【目的】

不眠の高齢者は多く,不活動は睡眠を障害することがある.また,進行性核上性麻痺(以下PSP)患者は進行にてADLが低下する.今回,不眠のPSP患者の訪問リハビリ(訪問リハ)にて,身体活動量計と日記での生活パターンと身体活動量の評価が,不眠の改善に向けた生活マネジメントに有用か検討した.

【方法】

症例はPSPを呈し,移動は車椅子が主となり,自主練習の屋外散歩が困難となった要介護470歳代男性である.日中の疲労感や眠気が強く,不眠症の自己評価であるアテネ睡眠尺度は21/24点(6点以上で不眠症の可能性が高い)であった.そこで,1週間の生活パターンと身体活動量を身体活動量計と日記にて評価し,不眠との関係を検討した.

【結果】

熟睡は認めず,軽強度活動(1.5-2.9METsの活動)と中高強度活動(3.0METs以上の活動)は午前で平均135.8/日,平均1.2/日,午後で平均82.8/日,平均0.3/日と午後で活動性が低かった.また,午後に平均3.1METsの運動を20分以上行っている高齢者は,睡眠の質が良好であるとの報告(増田,2006)があるため,午後の自主練習(起立の反復)を取り入れたところ,寝入りと睡眠時間の改善を家族から聴取でき,午後の活動性向上が不眠の改善に作用した可能性が示された.

【結論】

睡眠の質向上には,日中の適切な活動量の確保が重要であり,そのための,生活パターンと身体活動量の評価は生活マネジメントとして有用な手続きになるといえる.